しらすの町「用宗」で食べた「本物」は、こんなにも違った!

結婚を機に、静岡に移住して10数年。

自然も食べ物もとにかく豊かで、休日はどこかしらにお出かけしてます。

そんな私が今回紹介したいのは、静岡市駿河区にある「用宗(もちむね)」のしらす

正直なところ、それまでしらすって、どこで食べても同じだと思ってました。

でも、用宗で「朝とれたて」のしらすを食べた瞬間、その考えがひっくり返ったんです

この記事では、そんな「しらす革命」を体験したお話をライターのなおちんがお届けします。

なおちん

家族旅行にもぴったりな港町「用宗」の魅力もたっぷりご紹介しますね。

目次

用宗ってどんな町?海と暮らす静かな港まち

用宗ってどんな町?海と暮らす静かな港まち
photo:なおちん

歩くたびに海が近くに感じられて、「ああ、旅に来たんだなぁ」って思える場所。

そんな港町が「用宗(もちむね)」です。

観光地ほど賑やかじゃない、だからこそ味わえる「港町の日常」がここにはあります。

大人も子どもも、自然と深呼吸したくなる町です。

静岡駅から電車でたった2駅の、のどかな港町

静岡駅から電車でたった2駅の、のどかな港町
photo:なおちん

初めて用宗に来たとき、「本当に静岡市内?」って思ったほどのどかでびっくりしました。

駅を出ると線路沿いに広がる住宅街と、遠くに見える海。

都会のような華やかさはないけれど、どこかほっとする風景に出会えます。

用宗駅までは静岡駅からJR東海道線でたった2駅、乗車時間はたったの7分。

ちょっと電車に揺られるだけで、旅気分を味わえるって最高ですよね。

町を歩けば、どこからか潮の香り

町を歩けば、どこからか潮の香り
photo:なおちん

駅から漁港までは歩いて10分ほど。

道すがら、ふと風が吹くと鼻に届くのは、ほんのりとした潮の香り。

港町って、海が見えなくても「匂い」で海を感じられるのが好きなんです。

地元のおじいちゃんが自転車でしらすを買いにきたり、家の軒先で干物を作っていたり。

そういう暮らしと海がつながってる風景が、どこを歩いても絵になるんですよね。

カフェや銭湯もある!隠れた名スポット

カフェや銭湯もある!隠れた名スポット
photo:なおちん

実はこの町、ちょっとお洒落なスポットもあるんです。

港に隣接した「用宗みなと温泉」は、お風呂好きな私のイチオシ。

湯船につかりながら眺める港と富士山、もう最高です。

そして、漁港近くの小さなカフェでは、地元のしらすを使ったスイーツやランチが楽しめます。

海と一緒に、ちょっとした贅沢も楽しめる。

そんな「ちょうどいい旅」が、ここにはあります。

昼だけ限定!港町ならではの「しらす丼」に感動

昼だけ限定!港町ならではの「しらす丼」に感動
photo:「海と乾杯」編集部

港町でしか味わえない、「とれたて」のごちそうがあります。

それが、用宗の「生しらす丼」。

「しらすって、こんなに甘くてプリプリなの?」と驚きました。

新鮮さが命の生しらすは、朝どれをその日の昼に食べるからこそ味わえる一杯なんです。

ごはんの上に、透き通るような銀色のしらすがたっぷり。

なおちん

そんな港町の特権、あなたも体験してみませんか?

これが本物の生しらす?プリッと、透き通るような口どけ

これが本物の生しらす?プリッと、透き通るような口どけ
photo:「海と乾杯」編集部

用宗で食べた生しらすは、見た目からして違うんです。

キラキラと透き通っていて、鮮度抜群なのが一目瞭然!

口に入れるとプリっとした食感とともに、ほんのり甘みが広がっていきます。

生臭さなんて一切なし。

なおちん

「これが本物のしらすなんだ……!」って心から思える体験でした。

「とれたて」だけ!食べられる時間に注意

「とれたて」だけ!食べられる時間に注意
photo:なおちん

生しらす丼は、「いつでも食べられる」わけじゃないんです。

生しらすはその日の朝に水揚げされた分だけが出回るので、「とれたて」が肝心。

お店に行っても、漁に出てない日は「今日は生しらす無いんです……」なんてことも。

でも逆に言えば、それだけ「とれたて」にこだわってるってこと。

だからこそ、出会えた日の感動はひとしお。

開店直後に行くのが、おすすめですよ!

観光客にも地元の人にも人気の行列店

観光客にも地元の人にも人気の行列店
photo:なおちん

私が訪れたのは、港のすぐそばにある「漁協直営どんぶりハウス」。

名前の通り用宗漁協がやっているお店で、港の中にあるんです。

朝11時のオープン前には、もうすでに地元の方と観光客の列がずらり。

漁を終えた漁師さんたちも、戻ってきました。

漁港の空気そのままの開放的な席に腰かけて、潮風を感じながら食べるしらす丼は、もう格別。

なおちん

こういう「港町ならではの贅沢」、本当に癖になります。

漁協直営どんぶりハウス
  • 住所:〒421-0122 静岡市駿河区用宗2-18-1
  • 電話:054-256-6077(直売所と兼用)
  • 営業時間:11時~14時
  • 定休日:雨天時(禁漁時1/15~3/20は木曜定休)
  • 駐車場:あり(10台)
  • アクセス:東名静岡ICより車で15分 / JR東海道線用宗駅下車徒歩10分

釜揚げも絶品!ふわっふわで、甘みがぜんぜん違う

釜揚げも絶品!ふわっふわで、甘みがぜんぜん違う
photo:なおちん

生しらすだけじゃない、釜揚げしらすも感動もの。

ふわっふわに仕上がっていて、ほんのり塩味と自然な甘さがじんわり広がっていきます。

冷凍の釜揚げしらすとは別物で、「あれ?釜揚げってこんなに美味しかったっけ?」と新たな発見がありました。

なぜ、用宗のしらすはおいしいの?理由を聞いてみた!

なぜ、用宗のしらすはおいしいの?|理由を聞いてみた!
photo:「海と乾杯」編集部

用宗で食べたしらすがあまりにおいしくて、「なんでこんなに違うんだろう?」と気になって、近所のしらす屋さんに話を聞いてみました。

やっぱり、おいしさにはちゃんと理由があるんですね。

駿河湾の恵み、港から工場までの近さ、そして冷凍に頼らないこだわり……。

どれもシンプルだけど、ちゃんと「おいしさ」に直結していることばかりでした。

聞けば聞くほど、また食べたくなってしまう。

ここからはそんなお話をまとめます!

駿河湾の栄養豊富な海が育てた「天然の味」

駿河湾の栄養豊富な海が育てた「天然の味」
photo:「海と乾杯」編集部

まず、しらすがいる海がすごいんだそうです。

用宗の目の前に広がる駿河湾は、日本でも有数の深くて栄養たっぷりな海。

全国一の水質といわれる安倍川から流れ込む水、しらすのエサになるプランクトンが豊富。

だから、用宗のしらすは身がぷりっとしてて、旨みがぎゅっと詰まっているんだとか。

実際に見せてもらったしらすは、透き通っていてピチピチ。

なおちん

海のパワーがそのまま、おいしい味になってるんですね。

水揚げ後すぐ加工できる距離感が「鮮度命」の秘密

水揚げ後すぐ加工できる距離感が「鮮度命」の秘密
photo:「海と乾杯」編集部

しらすは「鮮度が命」っていわれているだけあって、水揚げされたら1分でも早く加工するのが大事なんだそうです。

水揚げ直後に目利きの仲買さんたちに競りにかけられ、港のすぐそばにある加工場に運ばれます。

これ、思ってた以上に重要なスピード感!

「朝とれたしらすを、その日のうちに食べてもらいたい」っていう言葉に、しらすへの愛とプライドを感じました。

なおちん

まさに「とれたて」が味わえる港町、それが用宗なんですね。

冷凍しらすとのちがいは?港町だからこそのこだわり

基本は「とれたて」をその日のうちに釜揚げして提供。

けれど、時化(しけ)で漁に出られない日や禁漁期には、冷凍しておいたしらすを丁寧に解凍して使うこともあるそうです。

でも、それは「なるべく冷凍は使わない」という想いがあるからこそ。

私が食べたのはまさに、今朝とれたて。

ふわっとしたやさしい口あたり、ほんのりとした甘さに絶妙な塩気。

冷凍品でも美味しいけれど、やっぱり「とれたて」は別格でした。

港のすぐそばで加工できる町だからこそなせる、この贅沢な味。

なおちん

一度体験してみてほしいです。おいしさに驚くこと間違いなし!

用宗の味をもう一度!しらすのお取り寄せ情報

用宗の味をもう一度|しらすのお取り寄せ情報
出典:Amazon

「またあのしらす、食べたいなぁ」、旅のあと、ついそう思ってしまって。

そんなときでも、用宗産のしらすはネット通販でも買えるんです!

しかも、朝どれをすぐ釜揚げして急速冷凍した「とれたての味」がそのまま。

炊きたてのごはんにのせれば、あの日の港の風景がふっとよみがえります。

用宗のしらすをもう一度味わいたい方だけでなく、本物のしらすを食べてみたい方にもおすすめですよ。

しらすを食べるだけじゃもったいない!家族で楽しむ用宗旅

しらすを食べるだけじゃもったいない!家族で楽しむ用宗旅
photo:なおちん

用宗って、しらすだけの町だと思ってたんですが、実はぜんぜん違いました。

しらすの美味しさに感動したあとも、のんびり楽しめるスポットがあちこちにあるんです。

家族でゆるっと1日過ごせる港町、それが用宗のいいところ。

なおちん

小さな旅なのに、ちゃんと心が満たされるんです。

かわいい漁港カフェで「しらすスイーツ」も?

かわいい漁港カフェで「しらすスイーツ」も?
photo:なおちん

しらす丼のあと、ちょっと甘いものが欲しくなって立ち寄ったのが、港のすぐそばにあるジェラートのお店「LA PALETTE(ラ・パレット)」。

まるでヨーロッパの港町にあるみたいな可愛い外観で、テンション上がっちゃいました。

そして目に飛び込んできたのが「しらすジェラート」。

まさかの組み合わせです!

でもせっかくならとチャレンジしてみたら、これがびっくりするほどアリでした。

ヨーグルト風味のやさしい甘さに、しらすの食感と旨みがふわっと広がって、あと味はすっきり。

まさに「港町スイーツ」、写真映えも味も抜群でした!

LA PALETTE(ラ・パレット)
  • 住所:〒421-0122 静岡県静岡市駿河区用宗4-21-12
  • 電話:054-204-6911
  • 営業時間:平日 11:00~18:00 土日祝 10:00~18:00
  • 定休日:無休
  • 席数:42席(店内20席・屋上テラス席22席)
  • 駐車場:専用駐車場 6台(店舗から約90m) / 共用駐車場 あり(店舗横 HUT PARK駐車場)
  • アクセス:用宗海岸目の前 / JR静岡駅から約7.7km / 東名高速道路静岡ICから約5.0km / JR用宗駅より徒歩8分(JR静岡駅より乗車所要約7分)駅下車徒歩10分
  • ホームページ:https://lapalette.shop/

しらすや干物のお土産は、老舗マルカイで

しらすや干物のお土産は、老舗マルカイで
photo:なおちん

旅の締めくくりは、やっぱりお土産選び。

用宗港の近くにある「マルカイ」さんは創業75年の老舗。

新鮮なしらすや干物がズラリと並んでいます。

加工場を併設していて、港で買い付けたしらすが数分で運ばれてきます

今日私が買ったのは、釜揚げしらすと炙るだけで絶品のアジの干物。

帰ってから家族で「用宗ごはん」再現して、また旅気分にひたれました。

冷凍配送もできるので、遠方の方にもおすすめです。

マルカイ
  • 住所:〒421-0122 静岡県静岡市駿河区用宗5-20-20
  • 電話:054-259-2329
  • 営業時間:9:00~16:00
  • 定休日:年始
  • 駐車場:あり(5台)
  • アクセス:東名静岡ICより車で15分 / JR東海道線用宗駅下車徒歩10分
  • ホームページ:http://marukai1.com

用宗みなと温泉|海を眺める露天風呂でリラックス

用宗みなと温泉|海を眺める露天風呂でリラックス
photo:なおちん

旅の疲れを癒すなら、ぜひ「用宗みなと温泉」へ。

ここ、ただの温泉じゃないんです。

なんと露天風呂から、真正面に港と富士山が見えるんですよ。

湯けむり越しに広がる港、その向こうにはうっすら富士山のシルエットも。

港町の風を肌で感じながら、じんわり温まるこの時間。

もう最高でした!

施設は清潔感があって、家族連れでも安心。

旅の途中で「海を眺めながらの湯ったり時間」、これって意外と贅沢ですよね。

なおちん

本格的なサウナとキンキンに冷えた水風呂もあって、サウナーも大満足です。

用宗みなと温泉
  • 住所:〒421-0122 静岡市駿河区用宗2-18-1
  • 電話:054-256-4126
  • 営業時間:10:00~24:00(最終受付23:00)※土日祝日は 9:00 開館
  • 定休日:年中無休
  • 駐車場:専用駐車場あり(最大77台)
  • アクセス:東名静岡ICより車で15分 / JR東海道線用宗駅下車徒歩10分
  • ホームページ:https://minato-onsen.jp/
会員一般小学生まで幼児(3歳以下)
平日800円900円350円無料
土日祝日950円1100円350円無料

ごはんのあとは、海へ。用宗海岸でのんびりお散歩

ごはんのあとは、海へ。用宗海岸でのんびりお散歩
photo:なおちん

しらす丼やスイーツを満喫したあとは、ちょっと海沿いを歩いてみるのもおすすめです。

用宗海岸までは駅からも徒歩圏内。

地元の方が犬の散歩をしていたり、ベンチでのんびり海を眺めていたりする、なんとも平和な場所。

私も歩いてみたんですが、潮風がほんとうに気持ちよくて。

どこか遠くへ旅したような気分になれる時間でした。

靴を脱いで、砂浜に足をつけるのも気持ちいいですよ。

まとめ:週末は用宗で、「本物のしらす」を味わいに行こう!

まとめ|週末は用宗で、「本物のしらす」を味わいに行こう!
photo:なおちん

しらすって、こんなに甘くてふわふわだったんだ。

用宗で食べた「とれたて」のしらすは、絶品でした!

漁港の町のやさしい空気、美しい風景、温泉の心地よさ。

静岡に住む私でも、何度でも行きたくなる場所です。

今週末、ふらっと用宗まで。

静岡駅からたった2駅、本物に出会える旅をしてみませんか?

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この記事を書いた人

魚と海のプロ!現役漁師の海野隆之と、食いしん坊編集者の堀江光が、海のある暮らしをもっと身近に、もっと楽しくお届けします。

「魚と酒をこよなく愛す」2人が、釣って、食べて、書いて、語って。
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