釣りに関していろいろ調べていると出てくる「アングラー」という言葉。
なんとなくかっこいいけど……正直なところ、意味がよくわからない!という方も多いのでは?
この記事では、釣り初心者の方にもわかりやすく、「アングラー」の意味や使い方、はじめの一歩を踏み出すヒントまで現役漁師がやさしく解説します。
そもそも「アングラー」ってどんな意味?

まずは、「アングラー」とはそもそもどんな人を指すのか、初心者でもスッとわかるようにシンプルに解説していきます。
簡単に言うと「釣り人」のこと!
アングラーとは、ひとことで言えば「釣りをする人」のこと。
つまり、釣りを楽しんでいる人すべてがアングラーなんです。ベテランだけじゃなく、はじめて竿を持った人も立派なアングラー。
釣りのスタイルや場所も関係ありません。海釣りでも川釣りでも、ルアーでもエサ釣りでもOK。

釣る魚の種類にも縛りはありません!
なんで「アングラー」って呼ぶの?
「アングラー」は英語の「angler」が元になっていて、英語圏では昔から使われている釣り人の呼び名です。
この「angle」という言葉には「釣り針」や「釣ること」といった意味があり、そこから派生して「angler=釣りをする人」となりました。
日本では以前まで「釣り人」や「釣り師」と呼ばれることが多かったですが、英語っぽくてかっこいい「アングラー」が使われる機会が増えてきました。



言葉の響きだけでも、ちょっとだけ釣りがスタイリッシュに感じますよね。
アングラーとフィッシャーマンの違いって?
アングラーとよく混同されるのが「フィッシャーマン(fisherman)」という言葉。
でもこの2つ、実はちょっとした違いがあります。
- アングラー(Angler)
-
趣味で釣りを楽しむ人のこと。
釣りが好きで休日に釣りを楽しむ人や、レジャーとして釣りをしている人に広く使われる言葉です。初心者からベテランまで、誰でも気軽に「アングラー」と名乗れます。
たとえば…- 週末に堤防でアジ釣りを楽しむ人 → アングラー
- フィッシャーマン(Fisherman)
-
職業として魚を獲る「漁師」のこと。
漁船に乗って漁をしたり、水産業として生活している人たちを指すことが多く、より「プロフェッショナル」な響きを持ちます。
たとえば…- 毎日漁に出て市場へ魚を出荷している人 → フィッシャーマン
もちろん厳密な区別はないですが、「アングラー」はもっと気軽に、釣りを楽しむすべての人に向けられる言葉なんです。
釣りビギナーもOK!『アングラー』デビューを楽しむコツ


「釣りって楽しそうだけど、何から始めればいいの?」と感じているなら、実はもう「アングラー」の入り口に立っています!
道具がなくても、知識がなくても大丈夫。まずは釣りの面白さを体験してみることが大切です。
初心者でも気軽にチャレンジできる「アングラーデビュー」を楽しむコツを、ご紹介します。


まずは「釣ってみたい魚」を決めてみよう


釣りを始める前に、「どんな魚を釣ってみたいか」を考えるとスタートがぐっと楽になります。
アジやイワシ、サバなどは比較的釣れやすく、初心者にもおすすめ。
しかも、食べてもおいしいので満足度も高めです。
魚の種類によって釣れる季節や場所も変わるので、釣具店や地元の情報サイト、SNSなどで「今なにが釣れてるか」をチェックしてみましょう。



「この魚、釣ってみたい!」というワクワクが、あなたのアングラーデビューを後押ししてくれます。
初心者は「釣り公園」や「堤防」から始めるのが安心


いきなり磯や船に挑戦するのはちょっとハードルが高いですよね。
そんな初心者にぴったりなのが、「釣り公園」や「防波堤(堤防)」です。
これらの場所は足場が安定していて安全性が高く、設備も整っていることが多いのが魅力。
特に釣り公園では、係員がいてアドバイスをもらえるところもあり、まさに「釣りデビュー」にうってつけの環境です。



堤防の周辺にはテトラポッドなど、魚が集まりやすい構造も多く、釣果も期待できますよ。
釣り道具は「初心者セット」で十分!レンタルもあり


「釣りって道具が高そう…」と思っていませんか?
実は、初めての釣りなら「初心者セット」でまったく問題なし!
釣具店やホームセンターには、竿・リール・仕掛けがセットになったお得なアイテムが並んでいます。
価格も手頃で、2,000〜5,000円台で揃えられることも。
また、釣り公園など一部の施設ではレンタルも可能。手ぶらで行っても道具が借りられるので、気軽にチャレンジできます。
簡単でよく釣れる!はじめては「サビキ釣り」がおすすめ


とにかくなんでもいいから釣ってみたい!という人にぴったりなのが、「サビキ釣り」です。
サビキ釣りは、カゴにエサを入れて海に沈めるだけで、餌の周りに小魚がわらわらと寄ってくる仕掛け。
とても簡単なのに、アジやイワシなどがたくさん釣れる可能性があり、初心者やファミリーにも人気です。
複数の針がついていて、一度に何匹も釣れることもあるので、思わず夢中に。



最初の一匹を釣る体験にぴったりで、「釣りって楽しい!」と感じるきっかけになりますよ。
最初の一匹が釣れたら、もうあなたも立派なアングラー!


はじめての釣りで魚が釣れた瞬間、その喜びはきっと忘れられない思い出になります。
サイズや数なんて関係ありません。
「自分で釣った!」という体験こそが、立派なアングラーデビューの証です。
釣れた魚は写真に撮ったり、持ち帰って調理したりすれば、楽しさも倍増。
「次は別の魚を釣ってみたいな」
「違う場所にも行ってみたい」
そう思えたら、もうあなたは立派なアングラーですね。



気軽に、でも大切に、釣りの世界を楽しんでいきましょう!
釣りをもっと楽しむために!アングラーの心得5カ条


釣りは「魚を釣る」だけが目的じゃありません。
自然の中でのんびりと過ごす時間や、魚との駆け引き、釣れたときの感動、そのすべてが釣りの魅力です。
そんな釣りを長く、気持ちよく楽しむために、アングラーとして覚えておきたい心得があります。
- 「釣れなくても楽しむ」気持ちがいちばん大事
- マナーを守るのが一人前のアングラー
- 命をいただく意識を持とう
- トラブルを防ぐための最低限の知識を持とう
- 「楽しさ」を広げるのもアングラーの役目



釣りデビューの前に、必ずチェックしておきましょう。
①「釣れなくても楽しむ」気持ちがいちばん大事
釣りって「釣れないと面白くない」と思うことも。
でも、実は釣りの楽しさは「結果」だけじゃないんです。
波の音を聞きながらのんびり待つ時間、仕掛けを工夫するワクワク感、自然の景色、それらすべてが釣りの醍醐味。
うまく釣れなかった日も、「今日は自然に癒されたな」「次はこうしてみよう」と思える気持ちが大切です。



釣果にとらわれず、「釣りそのもの」を楽しむ心が、素敵なアングラーへの第一歩なのです。
②マナーを守るのが一人前のアングラー
釣り場はみんなで気持ちよく使う場所。
だからこそ、マナーを守ることがとても大切です。
例えば、ゴミは必ず持ち帰る、他の人と距離をとって釣る、大きな声や音を出しすぎない。
そんな基本的なことでも、意識するだけで釣り場の雰囲気はぐっとよくなります。
自分が楽しむだけでなく、次に来る人のことも考える。それが一人前のアングラーの証です。



釣り禁止になる場所が増えているのも、マナー違反が原因のひとつなんですよね。
③命をいただく意識を持とう
釣った魚を食べるとき、ただ「おいしい」だけで終わらせず、「命をいただいている」という意識も大切にしたいもの。
必要以上に釣りすぎない、釣った魚は最後まできちんと料理する、無駄にせず感謝して味わう。
そんな気持ちは、釣りをより豊かで奥深い体験に変えてくれます。
また、リリース(魚を海に戻す)する場合も、なるべく魚にダメージを与えないよう、やさしく扱う配慮も忘れずに。
④トラブルを防ぐための最低限の知識を持とう
釣り場では、思わぬトラブルが起きることもあります。
仕掛けが絡んだり、天候が急に悪くなったり、周囲の人との距離が近すぎてケガをさせてしまったり……。
そうしたことを防ぐためには、最低限の釣りの知識と安全意識が必要です。
- 天気予報は必ずチェックする
- 風が強い日は無理をしない
- ライフジャケットを着用する
- 仕掛けの扱いには注意する など
ほんの少しの準備と心がけで、安心して釣りを楽しめます。
⑤「楽しさ」を広げるのもアングラーの役目
釣りの楽しさを、まわりの人とシェアするのも素敵なアングラーの姿です。
たとえば、友だちや家族に釣りを教えてあげたり、釣った魚をふるまったり、SNSで釣果や景色を共有したりなど。
そうやって「釣りって楽しい!」という気持ちが伝わると、釣り仲間がどんどん増えていきます。
初心者だったあなたが、今度は誰かのきっかけになる。
そんな循環が生まれると、釣りの世界はもっと広く、もっと明るくなります。



アングラーとして、楽しさの輪を少しずつ広げていきましょう!
まとめ|アングラーとは?言葉にとらわれず、釣りを楽しむ気持ちが大切!


「アングラー」とは、難しい肩書きではなく、釣りを楽しむ人みんなのこと。
道具が揃ってなくても、経験が浅くても、最初の一歩を踏み出せばもう立派なアングラーです。
大切なのは、魚との出会いを楽しみ、自然に感謝しながら、釣りを気持ちよく続けること。
言葉にとらわれすぎず、自分らしいスタイルで釣りの世界を楽しんでいきましょう!