「海を眺めながら、のんびり釣り糸を垂らす休日、憧れるなぁ……」
そんな気持ちが湧いてきたら、海釣りにチャレンジしてみませんか?
実は海釣りって、思っているよりずっと簡単。道具はセットで買えるし、釣り場も意外と近くにあるんです。

しかも、自分で釣った魚を食べるのは想像以上にうれしい体験!
初めてでも心配ありません。現役漁師が、海釣りのはじめ方、やさしく解説していきます。
釣りをしてみたいなら、まずは海へ!自然も魚も楽しめる「海釣り」の魅力


「釣りに興味があるけど、何から始めればいいのかわからない」そんな人にこそ、海釣りはぴったり。
魚がかかったときのワクワク感や、自分で釣った魚を食べる達成感など、海釣りならではの魅力がたくさんあるんです。
釣り場は意外と身近!海釣りは気軽に始めやすい


「釣りって、特別な場所に行かないとできないんでしょ?」と思っていませんか?
実は、海釣りって身近な港や海岸、堤防などで気軽に楽しめるんです。
海の近くに住んでいなくても、電車や車で少し足を伸ばせばOK。
釣り専用の場所じゃなくても、釣れるスポットはたくさんあります。
道具も意外とシンプル。「やってみたい」と思ったら、すぐにでも始められますよ。
魚との駆け引きが楽しい!自然とふれ合えるレジャー


釣りの楽しさは、魚がかかる瞬間だけじゃありません。
海の風、波の音、潮の香りを感じながら、のんびりと時間を過ごすこと自体が最高の癒し。
魚がエサをつつく「アタリ」の感触や、リールを巻くドキドキ感も、他では味わえない体験です。



自然の中で五感をフルに使って遊ぶ感覚は、リフレッシュするにはぴったりです。
道具がシンプルなスタイルも多く、お金をかけすぎなくてOK


「釣り=お金がかかる趣味」と思っている人も多いですが、海釣りは意外とコスパが良いんです。
初心者向けの釣りセットなら3,000〜5,000円台で一式そろうし、エサもスーパーで買えるものもあります。
サビキ釣りやちょい投げ釣りなどシンプルなスタイルを選べば、初期投資は最低限でOK。
まずは気軽に、試してみる感覚でスタートしてみましょう。



高価な釣り道具もたくさんありますが、はまってからで十分です!
釣った魚は自分で食べられる!達成感がハンパない


「自分の手で釣った魚を食べる」それだけで、いつもの食卓が特別なものになります。
釣れた魚は、焼いても煮てもおいしいし、新鮮だからこその味わいがあります。
スーパーの魚とは一味違う、自分で釣ったからこそのうまさが。ぜひ味わってみてください!
一人でも家族でも楽しめる「自由さ」も魅力のひとつ


ひとりで静かに楽しむもよし、家族や友だちとワイワイやるもよし、自由なスタイルで楽しめるのも海釣りのいいところ。
おしゃべりしながらゆる〜く釣り糸を垂らすのも良し、集中して釣果を狙うのもあり。
自分のペースで楽しめます。



気軽に始めて、思い思いの「釣り時間」を見つけてくださいね。
海釣り初心者におすすめの釣り場3選


海釣りを始めたいと思ったとき、まず最初に思うのが「どこで釣ればいいの?」という疑問。
実は、初心者でも安心して釣りができるスポットは意外とたくさんあるんです。
はじめての人でも釣りやすく、楽しめる釣り場を3つご紹介します。
それぞれの特徴を知って、自分に合った場所を選んでみましょう。
①防波堤(堤防)|安定した足場で初心者に人気


防波堤は港のそばにあり、足場が平らで安定しているため、初心者にとても人気があります。
多くの防波堤にはテトラポッドや岸壁のすき間など、魚が身を隠しやすい「棲家(すみか)」が多くあるため、魚が自然と集まりやすいのも魅力です。
アジやサバ、メバルなど、比較的釣れやすい魚が狙えるので、釣りデビューにはぴったりの場所。
釣り人も多いため、わからないことがあれば周りに聞けるのも安心なポイントです。



防波堤や岸壁は、立ち入り禁止や釣り禁止の場所もあります。必ず、事前にチェックしましょう!
②岸壁|港町ならでは!足元を狙う手軽な釣り


岸壁は、船が停泊するような港の縁にあるコンクリートで整備されたエリア。
目の前の海が深くなっているので、「足元を狙う釣り」が楽しめます。
特に、サビキ釣りやちょい投げ釣りにはぴったりで、竿を遠くに投げる必要がなく、手軽に始められるのが魅力です。
人通りも多く防犯面でも安心感があり、サクッと楽しみたいときにもおすすめ。
場所によっては車を近くまで乗り入れできるのも、うれしいポイントです。



岸壁には漁船を係留してることしばしば。漁師さんの邪魔にならないように釣りをしましょう。
③砂浜|投げるのが楽しい!家族連れにもおすすめ


サーフとも呼ばれる砂浜は、開放感があってのびのびと釣りを楽しめるスポットです。
竿をぐっと振って沖の方まで仕掛けを投げる「投げ釣り」に向いていて、キスやハゼといった魚が狙えます。
波の音を聞きながらのんびり過ごせるので、ピクニック感覚で楽しみたい家族連れにもぴったり。
足元が柔らかく比較的安全なのも、初心者にやさしいところですね。
初心者におすすめの海釣りスタイル


釣る場所が決まったら、次は釣りのスタイル。
「どんな釣り方があるの?」という疑問に、簡単に始められて釣果も期待できるスタイルをご紹介します。
特別な技術や高い道具は必要ありません。
気軽にチャレンジできる釣り方から、自分に合ったスタイルを見つけくださいね。
サビキ釣り|仕掛けを落とすだけ!小魚がたくさん釣れる定番


「サビキ釣り」は、針がたくさんついた仕掛けを使い、アミエビなどのエサをまいて魚を集める釣り方です。
防波堤や岸壁で気軽にできて、アジ・イワシ・サバなどがよく釣れます。
釣り竿を大きく振る必要がないので、初心者でも簡単。
仕掛けを上げたときに魚が数匹釣れていることも!



「こんなに釣れるの!?」と驚く人も多く、ハマる人が続出する人気スタイルです。
ちょい投げ釣り|軽く投げて、あとは待つだけのシンプル釣り


「ちょい投げ釣り」は、仕掛けを少しだけ海に投げて、ゆっくり待つスタイル。
キスやハゼ、ベラなど、砂浜や波の穏やかな場所でよく釣れます。
仕掛けもシンプルで、初心者向けの釣りセットでも十分楽しめるのが魅力。



あまり動かなくても釣れるので、のんびり楽しみたい人にぴったりです。
ウキ釣り|ウキが沈む瞬間がたまらない!視覚で楽しむ釣り


海面に浮かべた「ウキ」が、魚が食いついた瞬間にピクッと沈むのを見るのが醍醐味の「ウキ釣り」。
タイミングを見てアワセる感覚が楽しく、アジ・メバル・サヨリなどが狙えます。
エサをつけて、仕掛けをポンと投げるだけなので、リズムよく楽しみたい人におすすめ。
まずはこれだけ!初心者向けの道具と準備


海釣りで初心者が最初にそろえるべきアイテムは、意外とシンプル。
道具はセットになった商品も多く、迷うことなく揃えられます。
これだけあればバッチリ!という基本の道具とあると便利なアイテム、準備のポイントも合わせて紹介します。
道具セットで始めよう|「釣りセット」で迷わず買える


釣り初心者にとって強い味方なのが、竿やリール、仕掛けが一式そろった「釣りセット」。
- ホームセンターや釣具店、ネット通販でも入手可
- 値段も手頃で、すぐに釣りが始められる
- 「海釣り用」「サビキ用」と記載されたものを選ぶだけでOK
ホームセンターや釣具店、ネット通販でも手軽に手に入り、値段も手頃です。
最初は細かいスペックより、「簡単に使えるかどうか」が大事です。
あったら便利!小物アイテム(バケツ、タオル、クーラーボックス)


釣り自体に必要ではなくても、あると便利なのがサポートアイテム。
- バケツ:釣った魚を入れる用。釣り用バッカンが便利
- タオル:濡れた手を拭く・汚れを取るのに必須
- クーラーボックス:釣った魚を持ち帰るなら必須。20L以下でOK
たとえば釣った魚を入れるバケツや、手を拭くためのタオル、持ち帰るときのためのクーラーボックス。
これらがあるだけで、釣りの快適さがぐっと上がります。
100均でもそろえられるので、まずは気軽に揃えておくと安心です。



アジやイワシなどの小型の魚を狙うなら、20L以下のlクーラーボックスで十分!バケツは、釣り用バッカンが何役にも使えおすすめです。
服装と靴も大事!海辺は濡れたり滑ったりしやすい


釣りをするときの服装は「動きやすくて、濡れてもいいもの」が基本。
項目 | 内容 |
---|---|
服装 | 動きやすく、濡れても良い服。風が強い日もあるので、羽織れる上着があると◎ |
靴 | 滑りにくい運動靴やマリンシューズがおすすめ |
NG | サンダルは滑りやすく危険。ケガの原因になるので避けた方が良い |
日差し対策 | 帽子、日焼け止めを忘れずに。海辺は日差しが強い日が多 |



服装や靴も釣りでは重要なポイントです。
釣りエサって何を使えばいい?スーパーで買えるものでもOK


「エサって何を使うの?」という疑問、よく聞かれるんです。
実は、釣具店に行かなくても、スーパーで売っているオキアミ(小エビ)や小魚を使うこともできます。
もちろん、釣具店で売られているサビキ用の人工エサや練りエサも便利。
最初は、「手が汚れにくい」「においが少ない」タイプを選ぶと使いやすいですよ。



サビキ釣りで使うアミエビは、チューブタイプがおすすめ。手が汚れず便利ですよ。
事前チェック!天気と潮の動きが釣果に影響する


「せっかく行ったのに全然釣れなかった…」なんてことを避けるために、天気と潮の動きの確認はとっても大事。
風が強い日や波が高い日は危険もあるので、中止が安全です。
また、魚がよく釣れるのは「マズメ時」といわれる、日の出・日の入りの前後約1時間。
無料アプリやWebサイトでチェックできるので、出かける前にひと目見ておくと安心です。



「満潮」「干潮」の潮が止まったときは、釣れにくくなります。潮が動き出してからが狙い目です。
実際にやってみよう!初心者の海釣り体験5ステップ
道具をそろえたら、あとは海へ行くだけ!
でも、いきなり釣り場で戸惑わないように、海釣りの流れをステップごとに分けてご紹介します。
難しいことはありません。最初は「やってみる」ことが大切。
ぜひ、参考にしてください。
釣り場を探す|堤防や海岸、足場がよくて安全な場所を選ぼう
まずは、どこで釣るかを決めましょう。
初心者におすすめなのは、防波堤や砂浜、港の岸壁など足場が安定している場所。転びにくく、釣り道具を広げやすいので安心です。
Googleマップで「釣りスポット」と検索したり、釣具店で聞いたりするのもおすすめ。



人気のある場所は釣果が良い証拠。釣り人も多いので、何かあっても周りに相談しやすいですよ。
道具をセットする|リールや仕掛けはスタッフに聞いてもOK
釣り場に着いたら、道具を準備。
竿にリールを取り付けて、糸を通し、仕掛け(釣り糸の先端につける針や重り)をセットします。
初心者向けの釣りセットなら、説明書がついていることが多く、すぐに使えるようになっています。
それでも不安なときは、釣具店のスタッフや釣り場の人に気軽に聞いてOK!



わからないことを聞くのも、釣りの楽しさのひとつです。
エサをつけて、海にポチャン!
道具が準備できたら、いよいよ釣りをスタート!
釣り針にエサをつけて、仕掛けを海に投入します。
ちょっと勇気がいるかもしれませんが、エサは専用のピンセットやゴム手袋を使えば、ほとんど手が汚れません。
サビキ釣りなどは、カゴにエサを詰めるだけでOKな場合も。



最初は深く考えず、「とにかく海にポチャン」で大丈夫です!
アタリが来たら、あせらずリールを巻こう
しばらく待っていると、釣り竿の先がピクピクと動いたり、手に「ブルッ」とした感覚が伝わることがあります。
これが「アタリ」です!
あわてずに、でもチャンスを逃さないように、リールをゆっくり巻いてみましょう。
魚がかかっていれば、途中でググッと重みを感じます。その感触は、きっとクセになるはず!
釣れたら魚を外してクーラーボックスへ!初めての1匹を大切に
魚が釣れたら、いよいよ「釣りの達成感」を味わえる瞬間。
針を外すときは、フィッシュグリップやプライヤー(専用の小さなペンチ)があると便利です。
触るのが怖いときは、手袋を使えばOK。
釣った魚はクーラーボックスに入れて冷やしておけば、新鮮な状態で持ち帰れます。



はじめての1匹は、写真に残しておくのもおすすめです!
海釣り初心者が知っておきたい!安全・マナーの基本ガイド


海釣りはとても楽しいレジャーですが、自然が相手だからこそ、ちょっとした油断が事故やトラブルにつながることも。
また、他の釣り人や地元の方に配慮することも大切です。
ここでは、初心者のうちから知っておきたい「安全の基本」と「マナーの心がけ」を紹介します。



楽しく釣るための第一歩として、必ず覚えておきましょう!
足元・波・天気の変化に注意!海辺は思ったより危険が多い


釣りに夢中になるとつい忘れがちですが、海辺は足元が滑りやすく、波や天気が急変することもある場所です。
特に堤防や岩場は、濡れていると滑って転びやすいため注意が必要。
天気予報に加えて「風速」や「波の高さ」も事前にチェックしておくと安心です。
もし風が強かったり波が高い日は、無理せず中止する勇気も大切です。



予報よりも、波が高くなったり風が強くなったり、なんてことはよくあります。早め早めの判断が大切です。
ライフジャケットは必須!子どもだけでなく大人も


海釣り初心者にとって最も大切な安全対策が、ライフジャケットの着用です。
釣りに夢中になり、ちょっとした不注意で海に落ちてしまうことも。子どもだけでなく、大人も必ず着用しましょう。
最近は薄手で動きやすいタイプも増えているので、準備しておけば安心して釣りに集中できます。
ゴミは必ず持ち帰ろう!釣り場を守る心がけ


釣りをしたあとは、エサの袋や仕掛けのパッケージなど、意外とゴミが出ます。
ゴミは必ず持ち帰るのが釣り人としてのマナー。
放置されたゴミが原因で、釣り禁止になる場所も実際にあります。
レジ袋や小さなゴミ袋を持っていくだけでOK。
次に来る人も気持ちよく釣りができるように、小さな配慮を心がけましょう。
周囲の人や釣り人に迷惑をかけない工夫も大切


釣り場では、自分だけでなく周りにも人がいます。
隣の人との距離感を守り、仕掛けが人にかからないよう注意するなどの配慮が必要です。
また、大きな声で騒いだり、大量の荷物で場所を取りすぎたりするのもNG。
知らずに迷惑をかけないよう、釣り場では「ちょっと気をつける」意識を持つだけでトラブルを避けられます。
立ち入り禁止や釣り禁止の場所には入らないのが基本ルール


「ここなら釣れそう」と思っても、立ち入り禁止や釣り禁止の場所では絶対に釣りをしないようにしましょう。
そのような場所は、事故の危険があり、制限されているケースがほとんどです。
無断で入ってしまうと、釣り場全体が閉鎖される原因にもなります。
看板や標識をしっかり確認し、ルールを守って楽しく釣りをしましょう。
釣り初心者のうちは「無理しない」が一番!わからないときは聞こう
釣りを始めたばかりのうちは、「これで合ってるのかな?」と不安になることもあるはず。
そんなときは無理せず立ち止まって、調べたり、周りの人に聞く勇気を持ちましょう。
釣具店のスタッフや、釣り場にいる人は意外と親切なことが多いです。
「初心者です」と伝えれば、気軽にアドバイスしてくれるはず。わからないことを聞くのも、釣りの楽しみのひとつです。
まとめ:海と遊ぶってこんなに楽しい!今度の週末は海釣りデビュー


海を眺めながら風に吹かれて、ただ静かに釣り糸を垂らす―最高に心地いい時間です。
魚がかかったときのドキドキ、自分の手で釣った一匹のうれしさ。知らなかった感動が、きっとそこにあります。
難しく考えなくて大丈夫。海と少しだけ仲良くなるだけで、週末が特別な時間に変わりますよ。
今度の週末は、海釣りデビューしてみませんか?